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店主がマイペースに書く、カレーとインドとその他のこと。
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トレッキングも無事終わり、現在スタート地点の町ルクラにいます。


この町に着いて3日目。

飛行機が飛びません。

ネパールの小型飛行機は有視界飛行。

一番の敵は、霧。
めちゃくちゃでてますよ。
雪が降って滑走路がアイスバーンだったり、
強い風がふいてもとびません。

町もオフシーズンの為、ガラリとしてます。

レストランもおいしい所がありません。


We Wish to return to kathmandu early!


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ネパール、カトマンズに着いて3日がたった。

以前来たときよりほんの少しだけど、
街での埃や排気ガスが減ってきたような気がする。

今はピークのシーズンではないが、
ここタメル地区は相変わらず観光客が多い。

この町に来るといつも時間がない。

あらゆるジャンルのレストラン、カフェ、パン屋、本屋、紙屋、雑貨屋、
アウトドアショップ、CDやDVDショップ、アンティークショップ、、、、、

お気に入りのレストランや食堂を食べ歩いたり、
料理を習ったり、
トレッキングの準備をしたり、
物販買い付けをしたり、
以前お世話になったネパール人に会いに行ったりと、、


それよりなにより停電がひどい。。

5年前・・たまに停電。
2年前・・1日か2日のうちに数時間停電。
現在・・・毎日12時間停電。(毎日停電スケジュールが変更)


シャワーを浴びるのも、
カメラやPCを充電するのも、
部屋で過ごすのも(ヘッドライト状態です)、、、

停電時間の合わせて計画を立てないと、えらいこっちゃですよ。


だから時間が少なく思う、
今回の旅です。


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明日からはエベレストトレッキング。


2年ぶりの山小屋ごはんの旅だ。


 



デリーの空港内で一泊し、朝の便でネパール、カトマンズに向かう。
が、霧のため遅延。

遅延は全然問題ないよ、ただ安全なフライトをおねがいします、、
っていつも思うようにしてる。

 

インドでの国内線や近郊に行くのになにかとお世話になっているスパイスジェット。
日本からのネット予約も簡単で、金額も安い。
なにより名前がいいよね。




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早朝、外を見ると濃い霧がかかっていた。




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☆スパイスジェットの機内誌
今回の表紙はカラフルだった。
ルートマップに載っているそれぞれの都市は唐辛子。
今後、日本の成田空港も唐辛子になるのかな。。





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デリー~カトマンズ間のフライトの後半はヒマラヤビュー。
ヒマラヤを眺めれるだけで、飛行機代がより安く感じた。

自然の風景や街並みがゆっくりと変化するのを楽しめる
ローカルバスの旅ももちろん好きだ。
けど、、1日以上かかりますのでご注意を。




 


デリーの空港はずいぶんと綺麗になった。


空港に着き、緊張しながら外にでる。
薄暗い中、客引きが押し寄せてくる、、、
そんなような昔の雰囲気は今はほとんど感じられない。
 


空港内のブースも充実していて、
本屋、オーガニックのスパイスや食材を売る店、雑貨、カフェやレストラン、
休憩&マッサージもできるちょっとしたリラックスルーム(いかないけど)など、、
結構時間を過ごせるようになった。



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以前のような埃っぽさはないロビー。





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デリーの空港内では貴重な南インドの軽食が食べられるお店。
ぼちぼちな味ですが、、。





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雑貨&カフェ&マッサージもしているハイセンスな店。
インド音楽の生演奏もしています。




 


かなり久しぶりに山に登ってきた。


大きなまめがいたい。
足もひざも、いや、、全身痛い。
かなり寒い、、雪に吹雪かれる。


まあ、それはいつものことか。。



休憩で飲むあったかいコーヒー、味噌汁。

静かな山々を眺める少しの時間。


これがあるから、


山はいい。





僕はインドに負けに行くように、



山にも負けに行く。




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2007年、インド亜大陸を地を這うように食べ歩いた。


インド滞在3か月を過ぎたころ、僕はプシュカールにいた。

暑さと疲れ、そしてローカルフードをがんがん食べていたせいか
強めの食あたりで寝込んでいた。
水とバナナ、そしてヨーグルトがやっとの生活が3週間ほど続き、
カレーが食べれないストレスで精神的にも苦しかった。

いったんバラナシに戻り、現地の病院で薬をもらって少し回復したので、
僕はそこからネパールを目指した。


夜行列車とバスを乗り継いでネパールの首都カトマンズに向かった。


深夜、まったくどこかもわからないローカルな食堂でバスが止まった。

どうやら休憩のようだったので、現地人と一緒に遅めの夕食をとった。


薄暗い店内の、油のこびりついたテーブルにつき、初めてダルバートを食べた。

一つ一つの味を忘れないように頭をフルに使って食べた。


初めて食べたのになぜか懐かい。
 

ちょっと塩のきいたダルスープは田舎っぽくて、
ほろほろに崩れたジャガイモとカブのタルカリは優しくて、
ほんのり酸味の大根のアツァールは日本のお漬物を思い出した。

 

僕はダルバートが好きだと思った。

 

弱っていた体のことは忘れ、夢中で食べた。

 


カトマンズに向かう真っ暗なバスの中、僕は興奮気味にノートにメモをしていた。


初めて食べたあの味とあの気持ち、そしてあの時の食の風景を忘れないように。



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やっぱりヒマラヤに行きたくなってきた。



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ランタントレックのハイライト、
キャンジン・リ(4773m)からの眺め




 


我慢できなくなってきたみたいです。




気づいたらパパドもエベレスト。



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休みの日は、仕込みのながらもヒマラヤを想う日々。



最近、少し寒いのがよけいにその気にさせるのかな。




南インドのカレー定食の「ミールス」

砂の岬では土日限定で出していますが、そういえばしっかりした説明がなかったので現地で食べた味を思い出しながら書いてみます。。


タミル・ナードゥ州、ケララ州、アーンドラ・プラデーシュ州、カルナータカ州を含む地域が一般的に南インドと呼ばれています。

北インドと違い、米食が多い地域です。

ほとんどの地域でミールスを食べることができます。

サンバル(豆がベースの野菜カレー)とラッサム(スパイシースープ)を中心として、それぞれ個性あるカレーたちが並びます。

各地域、それぞれの食堂やレストランによっても味や種類の違いを楽しめます。




説明の前に、まずは葉っぱのお皿を水できれいにしまして、、、


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◇タミル・ナードゥ州、チェンナイにて

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上段左からサンバル、ラッサム、コザンブ、ダール、カード(ヨーグルト)
その下左からピックル、ポリヤル、クートゥー、トマトとオニオン、カードチリ
そして、パパドとスイーツ。

全体的に辛さも酸味も程よく、僕自身タミルのミールスが一番好きでした。






◇カルナータカ州、マイソールのレストランにて

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サンバル、ラッサムなどに加え左のほうにポディ(スパイス、豆などから作るふりかけ)やチャトニやモール(ヨーグルトドリンク)などが加わっています。

酸味は少なく、ほかの地域より甘みを感じるミールスでした。






◇アーンドラ・プラデーシュ州、ハイダラバードのレストランにて

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左から緑豆と玉ねぎのあえたもの、ライタ、トマトベースの小ナスのカレー、ポリヤルなど、、
生野菜と少しの葉物が並べられていたのは初めて見ました。
他より少し辛さが目立つ味付けでした。

ここの店のスタイルかもしれませんが、結構個性があるように思いました。






◇ケララ州、アレッピーの食堂にて

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タピオカのカレーやアビヤル(ヨーグルトベースのカレー)などこれまた個性あるカレーがありました。海の幸に恵まれた土地だけあって、ベジタブルミールスにフィッシュカレーやフィッシュフライをつけれる食堂が多かったです。

カレーによってはココナッツの風味がほかの州より強く、全体的にマイルドな味わいでした。






各州の味を食べ共通していることとして、それぞれ味は違えど「ご飯に合う」ということ。

ミールスの場合、徹底的にご飯にあう(カレーの)味というのがおいしさにつながっているんだと思います。


僕はもともとナンをあまり食べません。

ナンやロティが嫌いということではなくて、ご飯が好きすぎるんですね。。

ですので、南インドのカレーとそのスタイルがピッタリきたんだと思いました。



砂の岬 ベジタブルミールスでは、南インドのミールスがベースなのですが、ポリヤルがたまに北インドテイストのサブジにしたり、これまた北インドのテイストのチャナマサラ(ヒヨコマメのカレー)やネパールのアツァール(野菜のスパイス漬け)など「ご飯に合う」というテーマの上で一つのお皿の上にのせています。




これを書いてる今はけっこう夜中ですが、写真を見てるとなんだかミールスが食べたくなってしまいましたので、ここで終わりにします。
 



 
こうやって、カレー以外の頭になる時期がたまにある。

まあ、長めのお休みをとった時くらいだけど。


そうなると山のことを考える。


こんなことを書くと、かなり山に精通してたり頻繁に行ってたりと思われがちだがそうじゃない。

山関連の本や写真を見てるだけでも楽しいし、たまに山登りに行くだけでも我慢できる。



ただ、そこにカレー的な、インド的ななにかが入ってしまうと危ない。


パキスタンの村に滞在していたとき、現地の山岳ガイドと仲良くなりいやいやついて行ったのが初めてのトレッキング。

短パン、Tシャツ、サンダルと今思えばかなり素人な装備で。。


絶壁を歩き、(今思えばレディーフィンガーやフンザピークなどの)5000~7000級の山々を眺め、氷河を見たりと興奮した。


そんな中、休憩に途中のほったて小屋でお昼をとった。



注文が入ってから、兄ちゃんが作り出したので僕は横で見ていた。


ポンプ式の小さいガスコンロにぼろぼろの圧力鍋をのせ、ダールを茹でていた。

ねんきの入ったナイフでそこにある野菜を切っていた。

山からの水を汲んできて、チャパティーをこねていた。


味はシンプルだったけど、最高な気分だった。



旅の途中で山に登り、山小屋でカレーを食べる。



これを経験してしまったがために、たぶん僕は死ぬまで山を想う。


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