店主がマイペースに書く、カレーとインドとその他のこと。

4週間のインド旅、
最後の1週間は父と合流してのインド。

店の工事のイメージを伝えるために、
毎年毎年、沢山のインドの風景を写真で見せてきた。

数年前から、
「インドいこうかなぁ」
そんなことを、たまに言うようになった父だが、
僕は来ることは絶対にないと思っていた。


今回、
インド行きを決めた父に、
僕が見てきたインド、
僕が好きな部分のインドを、
砂の岬の辿ってきた道を見てほしかった。

そして、
僕はインドが大好きだから、
自分が大事に思う人には、
インドを好きになってほしい。

けど、
僕のそんな強い願いと
少しの不安は
父には関係なかったようだった。



ー夜行列車に乗り、
目覚めた朝、
電気コイルで湯を沸かしコーヒーを飲んだ。
車窓からはインドの大地を3人で眺めた。

屋台のスナックを味わい、
壊れかけの建物の写真を撮って、
小さな商店をはしごをし、
出会った人々と会話をした。




いつみても、
父は楽しそうだった。

とても楽しそうだった。



 


またいつか、一緒に行こう。



インドに来てくれて、ありがとう。





チェンナイから飛行機でデリーに戻り、
デリーから電車でジャーンシへ。
ここからタクシーでオルチャへ向かった。
途中、町で人気のスナック屋に寄ってもらった。






作り立てのダヒ・サモサも美味しかったが、
削りたてのピスタチオがいいアクセントになった、
暖かいガジャルハルワ(人参の甘いデザート)が
かなり美味しかった。
 
 
 

昔見た、一枚の写真でいつか行こうと思っていた土地。
マディヤプラディシュ州というまだ行ったことのない土地。
ここの郷土料理にすごく興味があったわけではないが、
行ってみたかった。

  
 
乾いた土地に緑の木々、
ベトワ川のほとりにはぽつぽつと遺跡がある風景。
ここのサンセットを含む景色は、
カンボジアやラオスにいるような錯覚を起こした。

  
 

ブルーがアクセントになったホテルのダイニングは、
インドというよりどこか中近東を彷彿させた。
個性的なインテリアが興味をそそるホテルだった。  


  
 
   
matton Bundelkhand
ムガール的要素あふれるコクのあるこってりとしたグレービーだが、
味はリッチ過ぎず、すこし庶民的だったのがよかった。


日本人にもなじみのあるアグラやバラナシを抱える、
ウッタルプラデシュ州にもほど近い場所にあるオルチャ。
このマディヤプラディシュ州北部の地域のBundelkhandi cuisineを
ほんの少しだけ味わうことができた。




マドゥライ近郊出身のBALAさんの案内で、
年に一度、1~2月中の満月の日に行われる
Teppam Festivalへ行ってきた。

 
 
 大きなタンクの中心のお寺もライトアップ
 
 
 

大きな鍋がドンと1つだけのパルティパールの屋台。
夫婦も愛らしく、
店の雰囲気も抜群にいい。


 

僕たちが大好きなジガールダンダと並び、
マドゥライでの有名なParuthi Pal(パルティパール)は
コットンシードとミルクで作られた甘味のある飲物。
 
 
 


見ているだけで楽しい屋台がたくさんあった。
  


フェスティバルを離れ、
町のレストランへ。

ベジには全く興味のないBALAさん。
スーパルなノンベジ具合がさすがだった。


 

イメージを覆すマトンドーサと
奥に見えるのはマトンボール。

 

 
さすが地元の人だけあって、
細かなオーダーの仕方や順番や食べ合わせ方、
そして、それぞれの量のバランスが抜群だった。

 
そして、いつもどうりに、
チャイショップとコーヒーショップをはしごする
マドゥライでの日々だった。


チェンナイへ向かいます。




 砂の岬のお店で出会った
インド人のP・Kさんの紹介で、
トリバンドラムでケララ料理、
しかもonam sadya style
(お祭り時に出されるバラエティに富んだカレー)で、
教えてもらうことになった。


チャーミングなおばあちゃんはとても料理好き。
僕らが質問すると喜んで教えてくれた。



哲学的なこだわりを大切にしつつも、
食材のアレンジには積極的な彼女は、
たくさんの提案もしてくれた。

「これの次に、これを食べるの。これとこれを混ぜて食べると美味しいわよ」
「酸味・甘味・辛味・苦味、いろんな味の要素が入っているのが大事なの」
「これは私のアレンジ。キヌアをつかってるの。」
「日本だったらこれの代わりに、ヘルシーな豆腐を使ってはどう?」
 
 


自宅でのご飯なのに、
わざわざバナナリーフミールスを用意していただいたことには驚いた。
一つ一つがやさしい味付けで、本当に美味しかった。


野菜の切り方、グレイビーの色、盛り付け、、
日本にいては絶対に気づかないことが
インドの家庭にはいつもある。

 


ちなみにトリバンドラムといえば、
インディアンコーヒーハウス。

 

僕がインディアンコーヒーハウスを好きになったきっかけは、
ここトリバンドラムが始まりだった。




螺旋状に作られた席。
凹凸に型どられた窓から差し込む光も美しい。


ただいつも気になることは、
コーヒーがとびっきり美味しいわけでもないことと、
きちっと制服を着たスタッフ達が、
傾斜のある通路を行ったり来たりすることが
大変そうなことかな。


マドゥライへ向かいます。



約2年半ぶりのコーチン。


以前にフィッシュピクルスを始め、
ケララ料理を習った先生の所を訪れることに加え、
新しいカフェなどのチェックもしたかったからだ。


 
 


ベジタブルピックル・ケララスタイル


 
カッカ・ペッパーカレー(シジミのドライマサラ) 





約10年前に出会ったときに、
衝撃をうけた「アレッピーフィシュカレー」

当時、
毎日通って味や色や食感を覚えて再現した
自分の味をもう一度確認したかった。

 

アレッピーフィッシュカレー at GRAND HOTEL



本家はもちろん美味しかったが、思いのほかスマートな味わいだった。
自分のほうが酸味が強く、スパイス感も強くてびっくりした。


あの日から、時間とともに、
複雑さを増していた自分の味をもう一度見直すいい機会になった。



 
次はトリバンドラムへ


デリーで買い付けを済まし、
現在はケララ州のワヤナードにいます。


コーヒー、紅茶、スパイスプランテーションに囲まれた、
山あいの町、kalpetta。
そこからまだ奥の小さな村に入っていった所に宿をとり、
プライベートテントの部屋で鳥や虫?達とゆっくり過ごした。
 
 
 

トレッキングなどの魅力的なアトラクションは今回は我慢。
かなり遅れてしまった本の原稿書きを進めた。


 



5部屋しかない小さな宿でも楽しみはやはりご飯。
共同の小さなダイニングルームで、
朝、昼、晩とバラエティにとんだメニューを楽しんだ。

こんな田舎でいろいろな種類の野菜を使って
作っていた事だけでも、
シェフの心意気を感じた。

 

 

スープやデザート、パロータやパラァタなどの粉ものやビリヤニ、
そして、北や南のインド料理が基本的な味付けで美味しかった。
若いのに、料理の引き出しが多かったので、
料理学校にいっていたか尋ねると、やはりそうだった。
インドの東海岸のオリッサ出身の彼がこんな場所にいるということも面白かった。
 

  
  
朝から晩までしっかりとコックコートを着ていた彼は、
料理を作るのが、本当に好きな青年だった。



彼の気持ちや姿勢が
とても勉強になった2日間だった。
 
 
 
次はコーチンに向かいます。



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